- トップ
- 関東地方
- 神奈川県(箱根・湯河原)
- 箱根・宮ノ下温泉
箱根吟遊
ナトリウム-塩化物泉 | pH |
|
sodium - chloride springs | ||
(低張性 弱アルカリ性 高温泉) | ||
旧泉質名:純弱食塩泉 |
こんな人に最適
- 冷え性の方
- 乾燥肌の方
- ストレス解消したい方
- 住所
- 〒250-0404 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下100-1
- TEL
- 0460-82-3355
源泉 | 利用状況 | |
---|---|---|
湧出状況 |
温泉力 チャート(5段階評価)
※「Ginyu Spa」貸切露天風呂の場合
水素イオン濃度 (pHペーハー)
- 一言コメント
- 刺激が少なく優しい肌触り
温泉スペック
※環境省から2014年7月に改訂された「鉱泉分析表指針」の泉質別適応症を元に、分かりやすく表現したものです。
①メンタル回復 | ②不眠症 | ③血行促進 | ④冷え性 | ⑤ドライスキン |
⑥きりきず | ⑦皮膚病 | ⑧高血圧(軽症) | ⑨胸やけ(飲用) | ⑩胃腸の不調(飲用) |
⑪便秘(飲用) | ⑫生活習慣病 | ⑬糖尿病 | ⑭痛風 | ⑮メタボ対策 |
⑯胆道系の不安(飲用) | ⑰貧血 | ⑱関節リウマチ | ⑲脊椎の痛み | ⑳免疫力アップ |
㉑筋肉痛・神経痛 | ㉒軽い喘息 | ㉓痔の痛み | ㉔病後回復 | ㉕疲労回復 |
- ※注①・・・泉質別適応症に、自律神経不安定症、うつ状態がある泉質(単純温泉・塩化物泉・硫酸塩泉・二酸化炭素泉)。
- ※注③・・・泉質別適応症に、末梢循環障害がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・二酸化炭素泉・硫化水素型の硫黄泉)。
- ※注④・・・泉質別適応症に、冷え性がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・二酸化炭素泉)と含鉄泉。
- ※注⑦・・・泉質別適応症に、皮膚乾燥症、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症、慢性湿疹がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉・硫酸塩泉・酸性泉・硫黄泉)。
- ※注⑨・・・飲用の泉質別適応症に、逆流性食道炎がある泉質(炭酸水素塩泉)。
- ※注⑩・・・飲用の泉質別適応症に、萎縮性胃炎、胃十二指腸潰瘍がある泉質(塩化物泉・炭酸水素塩泉)。
- ※注⑪・・・飲用で、塩化物泉と硫酸塩泉。
- ※注⑫・・・泉質別適応症に、高コレステロール血症、糖尿病、痛風がある泉質(浴用で、酸性泉・放射能泉/飲用で、炭酸水素塩泉・含よう素泉・硫黄泉)。
- ※注⑮・・・飲用の泉質別適応症に、高コレステロール血症がある泉質(硫酸塩泉・含よう素泉・硫黄泉)。
- ※注⑱⑲・・・泉質別適応症に、関節リウマチ、剛直性脊椎炎がある泉質(放射能泉)。
- ※注⑳・・・放射能泉。
- ※注㉑㉔・・単純温泉は、刺激が少ないのでリハビリに適しており、泉質別適応症にはないが「神経痛の湯」「脳卒中(中風)の湯」とも呼ばれている。
泉質別適応症に該当 | 一般的適応症に該当 |
美肌の湯 7要素
合計4ポイント ※「美肌の湯」と呼ばれる泉質をポイント数で表しました。
クレンジング・なめらか効果 | シワ防止・蘇生効果 | 美白・シミ予防効果 |
---|---|---|
炭酸水素塩泉 | 硫酸塩泉 | 硫黄泉 |
角質除去・つるすべ効果 | コーティング・保湿効果 | しっとり・保湿効果 | 洗浄効果 |
---|---|---|---|
(弱)アルカリ性の温泉 | 塩化物泉 | メタけい酸(100mg/kg以上) | メタほう酸(10mg/kg以上) |
- ※「四大美人泉質」は「炭酸水素塩泉」「硫酸塩泉」「硫黄泉」「(弱)アルカリ性単純温泉」と言われています。
- ※「塩化物泉」は塩分パックで肌をコーティングする事で、保温・保湿効果と同時に、温泉成分をキープしてくれます。角質が除去された「美人の湯」の後に入る「仕上げの湯」とも呼ばれています。
- ※「メタけい酸」は保湿作用があり、一部の化粧品にも使われています。
- ※「メタほう酸」は洗浄作用があり、目薬にも一部使用され、にきびにも効果があると言われています。
湯ざわり(入浴時)感触メーター(5段階評価)
つるつる | とろとろ | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
さらさら | もちもち | ||||||||||
しゅわしゅわ | ぴりぴり | ||||||||||
男女別大浴場「月代」で判定 |
湯あがり(入浴後)感触メーター(5段階評価)
すべすべ | かさかさ | ||||||||||
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
さらさら | ぺたぺた | ||||||||||
しっとり | ぽかぽか | ||||||||||
男女別大浴場「月代」で判定 |
露天風呂からの眺望メーター(5段階評価)
眺望 | 箱根連山 |
---|
浴場名 | 男女別大浴場「月代」「月音」 |
---|
評価 5 |
---|
源泉の利用状況
加水 なし |
加温 なし |
消毒 なし |
循環 なし |
入浴剤 なし |
---|---|---|---|---|
○ | ○/× | × | ○/× | ○ |
※男女別大浴場・・・源泉かけ流しにしつつ、循環・消毒 ※客室露天風呂・・・循環・消毒(湯舟の湯量が減った場合に新源泉投入) ※「Ginyu Spa」貸切露天風呂・・・源泉100%かけ流し |
源泉率 | 100% | ||||
---|---|---|---|---|---|
湯の入替 | 大浴場・・・2日に1回 客室露天風呂・・・毎日 「Ginyu Spa」貸切露天風呂・・・毎日 |
||||
源泉の湧出状況 | 姉妹館「武蔵野別館」の敷地にある動力揚湯の自家源泉(宮ノ下温泉)から引き湯 | ||||
源泉から湯舟までの距離 | 約1km | ||||
引湯方法 | パイプで引湯 | ||||
温度の調整方法 | 男女別大浴場、客室露天風呂・・・適宜加温して調整 「Ginyu Spa」貸切露天風呂・・・湯量を調節して調節 |
||||
飲泉 | 不可 | ||||
源泉かけ流し風呂 | 貸切露天風呂×1 |
温泉成分表 温泉分析書
泉質名 | ナトリウム-塩化物泉(低張性 弱アルカリ性 高温泉) 旧泉質名:純弱食塩泉 |
---|---|
湯の色 | 無色透明 |
湯の香り | 無臭 |
溶存物質 | 1,142mg/kg(ガス性のものを除く成分①+②+③の合計) |
泉温 | 52.6℃ |
pH値 | 8.4(弱アルカリ性) |
湧出量 | 約90リットル/分 一人あたりの温泉利用量(湧出量/収容人数) :約1.2リットル/人(最大収容人数75人) |
温泉の成分(源泉1kg中に含有する分量)
①陽イオン | ミリグラム | ミリバル | ミリバル% |
---|---|---|---|
ナトリウムイオン(Na+)★ | 321 | 13.94 | 84.16 |
カルシウムイオン(Ca2+) | 31.8 | 1.58 | 9.56 |
カリウムイオン(K+) | 25.0 | 0.65 | 3.92 |
マグネシウムイオン(Mg2+) | 2.98 | 0.30 | 1.80 |
リチウムイオン(Li+) | 0.45 | 0.09 | 0.54 |
ストロンチウムイオン(Sr2+) | 0.05 | 0.00 | 0.01 |
第一鉄イオン(Fe2+) | 0.17 | 0.00 | 0.00 |
亜鉛イオン(Zn2+) | 0.12 | 0.00 | 0.00 |
マンガンイオン(Mh2+) | 0.06 | 0.00 | 0.00 |
アルミニウムイオン(Al3+) | 0.02 | 0.00 | 0.00 |
アンモニウムイオン(NH4+) | 0.1未満 | - | - |
計① | 381.65 | 16.56 | 100.00 |
②陰イオン | ミリグラム | ミリバル | ミリバル% |
---|---|---|---|
塩化物イオン(Cl-)★ | 472 | 13.31 | 81.16 |
炭酸水素イオン(HCO3-) | 76.1 | 1.25 | 7.64 |
硫酸イオン(SO42-) | 55.7 | 1.16 | 7.07 |
メタけい酸イオン(HSiO3-) | 20.4 | 0.28 | 1.70 |
メタほう酸イオン(NO3-) | 9.11 | 0.21 | 1.27 |
炭酸イオン(CO32-) | 5.83 | 0.15 | 0.89 |
硝酸イオン(NO3-) | 1.58 | 0.02 | 0.15 |
臭化物イオン(Br-) | 0.95 | 0.01 | 0.06 |
ふっ化物イオン(F-) | 0.14 | 0.01 | 0.05 |
計② | 641.81 | 16.39 | 100.00 |
③非解離成分 | ミリグラム | ミリモル | |
---|---|---|---|
メタけい酸(H2SiO3)★ | 103 | 13.28 | |
メタほう酸(HBO2)★ | 14.8 | 0.34 | |
計③ | 117.80 | 13.62 |
溶存ガス成分 | ミリグラム | ミリモル | |
---|---|---|---|
遊離二酸化炭素(CO2) | 0.08 | 0.00 | |
計④ | 0.08 | 0.00 |
その他微量成分 | |||
---|---|---|---|
銅イオン:0.00mg/kg、鉛イオン:0.01mg/kg、カドミウムイオン:0.00mg/kg、総ヒ素:0.568mg/kg、総水銀:0.000mg/kg |
★のマークがついているところは、「泉質名」に関わる成分と、「温泉」「療養泉」の資格条件になる成分です。
この泉質ならではの適応症(平成26年7月1日改定)
きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症
浴用の一般的適応症(平成26年7月1日改定)
筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進
この泉質ならではの浴用の禁忌症(平成26年7月1日改定)
なし
浴用の一般的禁忌症(平成26年7月1日改定)
病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期
飲用の適応症
不可
分析日(上記の温泉成分表は下記機関の調査データより引用)
平成19年12月20日(神奈川県温泉地学研究所)
- ※適応症・禁忌症に関しては、平成26年7月の改正の「鉱泉分析法指針」に準拠しています。
- ※宿よりデータを提供して頂きました。
「温泉」の資格20項目と「療養泉」の資格8項目
条件/成分(1kg中の割合) ※ひとつでも条件をクリアすれば「温泉」「療養泉」 |
A【温泉法】 「温泉」の条件(規定値) |
B【鉱泉分析法指針】 「療養泉」の条件(規定値) |
|
---|---|---|---|
1 | 温度(泉源から採取される時点) | 25℃以上 | |
2 | 溶存物質(ガス性のものを除く) | 総量1000mg以上 | |
3 | 遊離二酸化炭素(遊離炭酸) (CO2) | 250mg以上 | 1000mg以上(二酸化炭素泉) |
4 | リチウムイオン(Li+) | 1mg以上 | ― |
5 | ストロンチウムイオン(Sr2+) | 10mg以上 | ― |
6 | バリウムイオン(Ba2+) | 5mg以上 | ― |
7 | 総鉄イオン[Fe2+(鉄(Ⅱ)イオン/フェロイオン)+Fe3+(鉄(Ⅲ)イオン/フェリイオン)] | 10mg以上 | 20mg以上(含鉄泉) |
8 | マンガン(Ⅱ)イオン(第一マンガンイオン)(Mn2+) | 10mg以上 | ― |
9 | 水素イオン(H+) | 1mg以上 | 1mg以上(酸性泉) |
10 | 臭化物イオン(臭素イオン)(Br-) | 5mg以上 | ― |
11 | よう化物イオン(よう素イオン)(I-) | 1mg以上 | 10mg以上(含よう素泉) |
12 | ふっ化物イオン(ふっ素イオン)(F-) | 2mg以上 | ― |
13 | ひ酸水素イオン(ヒドロひ酸イオン)(HAsO42-) | 1.3mg以上 | ― |
14 | メタ亜ひ酸 (HAsO2) | 1mg以上 | ― |
15 | 総硫黄 (S) [HS-(硫化水素イオン)+ S2O32-(チオ硫酸イオン)+ H2S(遊離硫化水素)] | 1mg以上 | 2mg以上(硫黄泉) |
16 | メタほう酸(HBO2) | 5mg以上 | ― |
17 | メタけい酸(H2SiO3) | 50mg以上 | ― |
18 | 炭酸水素ナトリウム(重炭酸ソーダ)(NaHCO3) | 340mg以上 | ― |
19 | ラドン(Rn) | 20ナノキューリー以上 20×10-10Ci(キューリー)以上 20(20百億分の1キューリー単位)以上 =74Bq(ベクレル)/5.5マッヘ以上 |
30ナノキューリー以上(放射能泉) 30×10-10Ci(キューリー)以上 30(百億分の1キューリー単位)以上 =111Bq(ベクレル)/8.25マッヘ以上 |
20 | ラジウム塩(Raとして) | 10-8mg以上 1億分の1㎎以上 |
― |
この温泉・療養泉の資格条件 クリア数 | 4 | 2 | |
合計 6 ポイント |
温泉の言い伝え/その他
伝承による効能
「頭痛、痃癖、腰痛、脚気、積聚、中風、疝気、風毒、すぢけ、喘息、眩暈、血塊、打身、痔漏、くぢき、帯下」という記録あり
この湯に浸かった歴史上の人物
アメリカ陸軍元帥・ダグラス・マッカーサー(1880年~1964年)、アメリカ合衆国大統領・ドワイト・D・アイゼンハワー(1890年~1969年)、コメディアン・チャールズ・チャップリン(1889年~1977年)、社会福祉活動家・ヘレン・ケラー(1880年~1968年)、ミュージシャン・ジョン・レノン(1940年~1980年)など多数
この湯に浸かった著名人
多数の文化人・芸能人が訪れているがプライベートの為不記載
温泉の解説
「箱根吟遊」の源泉は、約1km離れた姉妹館「武蔵野別館」にある源泉井戸から引湯したもの。
泉質は弱アルカリ性(pH8.4) の「ナトリウム-塩化物泉」だ。
まずは弱アルカリ性であることに注目。人間の肌は一般的に弱酸性であるため、アルカリ性の温泉に浸かると皮膚表面の古くなった角質が溶けるのでツルツルとした肌触りとなる。このような性質から、(弱)アルカリ性であることは美肌の湯と呼ばれる条件の1つである。
塩化物泉、要するに塩分を含む温泉であることも見逃せないポイントだ。塩化物泉ならではの適応症はきりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症など。
塩分に含む温泉に浸かると、塩分がまるでパックのように身体を覆ってくれる。このパックが汗腺(汗を分泌する器官)を塞ぐので、湯上がり後の体温低下が緩やかになりポカポカ感が長続きするのだ。このため塩化物泉は「熱の湯」とも呼ばれる。冷え性は塩化物泉以外の泉質も適応症として認められることがあるが、塩化物泉は特に効果が高いと考えられる。
同時に、長続きするポカポカ感は末梢循環障害の改善に役立つだろう。またこの塩分パックは湯上がり後の皮膚乾燥も抑えてくれる。
また、きりきずや火傷に効果を発揮するので塩化物泉は「傷の湯」と呼ばれることもある。
泉質名にも現れていない成分にも注目。メタけい酸が源泉1kgあたり103mg含まれている。メタけい酸は基準値が50mgで、これ以上含むと温泉と認められる物質。一部の化粧水の原材料として利用されることもある、よって、天然の保湿成分とも言われる。この温泉には基準値(50mg)の2倍以上のメタけい酸が含まれており、湯上がりには肌がしっとりとしているだろう。メタけい酸を豊富に含むことも美肌の湯と呼ばれる条件の1つとなっている。
メタほう酸も14.8mg含まれており、これは基準値(5mg)の3倍近い数値。メタほう酸は肌の洗浄作用があるため、ニキビ等、皮膚表面のトラブルに効果があると考えられている。また制菌作用もあり、目薬に加えられている場合もある。
この宿では、大浴場と客室露天風呂では循環・消毒を行い、エステ施設「Ginyuスパ」に備え付けられているお風呂では、源泉100%かけ流しスタイルにしている。「Ginyuスパ」は基本的にエステ利用客に限定されるが、夜間は1日1組限定でエステ施設全体を貸し切ることもできる。
温泉パワーを最大限に感じたいなら、こちらのお風呂がオススメだ。また前述したようにこの宿の温泉はパックのように身体を覆ってくれるのでエステ後の仕上げの湯としてピッタリ。
温泉に消毒を行うにしても、この宿は一般的な旅館のようにただ塩素系薬剤を投入するのではなく、セラミックスに銀を融合させた物質を利用する多機能型除菌装置を使用している。この装置は、"ぬめり"の原因であるレジオネラ菌を含むあらゆる好気性細菌を除菌するだけでなく、塩素や窒素の化合物を分解して発がん性の高いトリハロメタンやダイオキシンの発生も防いでくれる。不特定多数が入浴する大浴場でも、ここまできちんとした消毒を行ってくれるならば、老若男女問わず安心して入浴できるに違いない。
「Ginyu Spa」貸切露天風呂 | 「名月(めいげつ)」の客室露天風呂と内風呂 |
---|---|
この宿唯一の源泉100%掛け流しの浴槽。日中はエステ利用者が使用するが、夜間には1日1組限定でエステ施設全体を貸し切れるようになった。木々も含めて随所にライトアップされた貸切風呂は幻想的な雰囲気を演出している。 | 全20室の客室には全て露天風呂が付く。この宿は崖にへばりつくように建物が建っているため、どの部屋の露天風呂からでも、箱根連山の眺望が楽しめる。露天風呂の他に、透明なアクリルの風防に囲まれた内風呂も備える。 |
「星宿(せいしゅく)」の客室露天風呂 | 湯処「月代(つきしろ)」 |
この宿には1室限定でメゾネットタイプの客室が用意されている。客室からの眺望は角部屋の利点を生かしており、箱根連山を望みながらの湯浴みは開放感が抜群。テラスのソファーもリゾート気分を盛り上げてくれる。 | 時間帯によって男女が入れ替わる大浴場が2つある。「月代」は、湯船に浸かると、目線から浴槽の縁や手すりが見えないようになっている、いわゆる「インフィニティ風呂」。まるで空中に浮かんでいるような感覚が得られる。 |
宿レポート
「箱根吟遊」は、リニューアルオープン以来、連日満室を記録し、「日本で一番予約が取りにくい」として各メディアに紹介される事が多い。もちろん、安売りをセールスポイントにしている旅館ではなく、いわば高級旅館の範疇で、これだけの高い客室稼働率を続けているのは、奇跡とも言えるだろう。
東京に近い温泉地、箱根という立地的優位もさることながら、できる限りの"企業努力"をしたからこそ、奇跡の稼働率の高さを誇っているのだ。
「箱根吟遊」は、宮ノ下の異国情緒漂うリゾートの雰囲気と、日本旅館らしさが絶妙なバランスで融合している。
例えばこの宿の公式HPや、紹介する雑誌に必ずある、山に向かって対に置かれているロビーの椅子は、北欧・デンマークの伝説の名デザイナー、ハンス・J・ウェグナー(1914~2007年)の作品。一脚100万円弱ほどの椅子らしい。他にもパブリック施設や館内には、北欧だけでなく、バリ、タイなどアジア全域から集めたオブジェが飾られている。
とにかく、この宿は、日本旅館に異文化をレイアウトするのが上手い。それが、ゲストの感性に響き、「よく分からないけど、なんかいい」・・・という印象を持ってしまうのだ。これが、「吟遊マジック」というものなのかもしれない。
料理も、宿に泊まる楽しみの大部分を占める。夕食は、日本の良さを感じさせるべく、素材を吟味した懐石料理。よく県別単位での地産地消という小さなテーマにはこだわらず、国内の厳選された旬の素材を取り寄せ、渾身の業と手間をかけ、ゲストに提供する。
基本的には部屋食となるが、食事をするダイニングスペースと寝室は、きっちりとセパレートされているので、気持ちよくいただける。
朝食は、和食と洋食が選べるようになっているのも嬉しい。これらの食事は、室内の雰囲気、周辺の環境、そして大事な人と交わす会話を含め、至福の時間を約束してくれるはずだ。
この宿から見る箱根連山の景色は、広大であるが、しばらく眺めていると、緑深い苔むす庭園のようにも見えてくる。または、広大な海に浮かぶ島にも見えてくる。
この宿が誕生してから、大繁盛ぶりを知って、同業者の旅館関係者が視察に訪れ、日本各地に似たような旅館が作られた。
しかし、やはり、ここ本家の「箱根吟遊」を超えられない。
「全室が、露天風呂付き客室」に「絶景」と「おもてなし」をプラスしたこの宿は、今の日本の旅館のトレンドを作った先駆者であるからだ。
宿泊レポートはコチラ
料金データ
1泊2食料金 | ¥38,650~ |
---|---|
1泊朝食料金 | 設定なし |
素泊り | 設定なし |
一人泊 | ¥58,450~ |
宿泊時の貸切風呂料金 | 無料 |
日帰り | 設定なし |
日帰り貸切温泉 | 設定なし |
宿データ
創業 | 昭和26年 |
---|---|
チェックイン | 14:00 |
チェックアウト | 11:00 |
宿の立地環境 | 山・渓谷・庭園 |
部屋数 | 全20室 和17室(バストイレ付き17室)、和洋3室(バストイレ付き3室)…うち、露天風呂付き客室20室 |
収容人数 | 75名 |
駐車場 | 15台 |
施設 | ラウンジ・カフェ・バー・Spa・売店 |
インターネット | 全館Wi-Fi 利用可 |
バリアフリー | 一部対応 |
シャワー付きトイレ | 完備 |
交通アクセス
電車 | 箱根登山鉄道「宮ノ下駅」徒歩3分 |
---|---|
送迎 | なし |
クルマ | 小田原厚木道路→国道1号線→宮ノ下→箱根吟遊(小田原西ICより約20分) |
住所 | 神奈川県(箱根・湯河原)/箱根・宮ノ下温泉/箱根吟遊 〒250-0404 神奈川県足柄下郡箱根町宮ノ下100-1 TEL:0460-82-3355 |
- データ制作
- 2023/09/13