≪業界初≫泉質表付き温泉レポート!本物の温泉宿へ現地取材、実際に入浴した体験談、成分表を徹底解剖、それぞれの温泉パワーを詳しく解説。

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源泉100%かけ流しのトロトロ湯を味わい、由布岳を一望する宿

由布のお宿 ほたる

Yufu-no-Oyado HOTARU

源泉の利用状況

加水
なし
加温
なし
消毒
なし
循環
なし
入浴剤
なし
※冬季のみ一部加温

源泉率

100%

湯の入替

1日1回

源泉の湧出状況

動力揚湯の自家源泉(ボーリングによって汲み上げる源泉)

引湯方法

パイプで引湯

源泉から湯舟までの距離

約100メートル程度(敷地内で湧出)

温度の調整方法

湯量を調節して調整

飲泉

不可※保健所に飲用申請を不提出

源泉かけ流し風呂

客室付き露天風呂×9・露天風呂×2・貸切風呂×2

温泉力 チャート(5段階評価)

アルカリ性単純温泉
低張性 アルカリ性 高温泉

〒879-5114 大分県由布市湯布院町川北1791-1
TEL:0977-84-5151

お問合せの際は「温泉検索どっとこむ」を見たとお伝え下さい。
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料金データ

1泊2食料金

¥18,700〜

1泊朝食料金

設定なし

素泊り

設定なし

一人泊

¥24,200〜

宿泊時の貸切風呂料金

無料

日帰り

設定あり

日帰り貸切温泉

設定あり

水素イオン濃度(pHペーハー)


一言コメント

肌の古い角質を溶かしてツルツルにしてくれる美肌の湯。

温泉成分表

泉質名

アルカリ性単純温泉(低張性 アルカリ性 高温泉)

湯の色

露天風呂付き部屋無色澄明  

湯の香り

殆ど無臭

溶存物質(ガス性のものを除く成分@+A+Bの合計)

297.4mg/kg

泉温

43.6℃ (調査時の気温11.7℃)  

pH値

9.7(アルカリ性)

湧出量

約70リットル/分

一人あたりの温泉利用量(湧出量/収容人数)

約2リットル/人(最大収容人数35人)

※源泉かけ流しの必要条件・浴槽管理に必要な温泉量は、入湯客1人当たり1リットル/分以上(「源泉湯宿」より引用)

温泉の成分(源泉1kg中に含有する分量)

陽イオン ミリグラム ミリバル ミリバル% 陰イオン ミリグラム ミリバル ミリバル%
ナトリウムイオン(Na+ 52.1 2.27 98.27 ふっ化物イオン(F- 0.4 0.02 0.74
カリウムイオン(K+ 1.3 0.03 1.30 塩化物イオン(Cl- 5.7 0.16 5.93
カルシウムイオン(Ca2+ 0.2 0.01 0.43 硫酸イオン(SO42- 39.1 0.81 30.00
        炭酸水素イオン(HCO3- 45.7 0.75 27.78
        炭酸イオン(CO32- 28.73 0.96 35.56
計@ 53.6 2.31 100.00 計A 119.6 2.70 100.00
非解離成分 ミリグラム
メタケイ酸(H2SiO3 123.8
メタホウ酸(HBO2 0.4
計B 124.2

その他微量成分
総ヒ素 0.007mg・総水銀 0.0005mg未満・鉛イオン 0.01mg未満・銅イオン 0.01mg未満

この泉質ならではの適応症(平成26年7月1日改定)


自律神経不安定症、不眠症、うつ状態

浴用の一般的適応症(平成26年7月1日改定)


筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり(関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下(胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、軽い高コレステロール血症、軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、自律神経不安定症、ストレスによる諸症状(睡眠障害、うつ状態など)、病後回復期、疲労回復、健康増進

この泉質ならではの浴用の禁忌症(平成26年7月1日改定)


なし

浴用の一般的禁忌症(平成26年7月1日改定)


病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期

飲用の適応症


不可 ※保健所に飲用申請を不提出

分析日 (上記の温泉成分表は下記機関の調査データより引用)


平成22年12月22日/再交付 平成28年11月18日(大分県衛生環境研究センター)

※適応症・禁忌症に関して、平成26年7月の改正の「鉱泉分析法指針」に準拠しています。
※宿よりデータを提供して頂きました。


温泉の言い伝え/その他

◆伝承による効能

◆この湯に浸かった歴史上の人物

実業家・油屋熊八(1863〜1935年)、林学博士・本多静六(1866〜1952年)

◆この湯に浸かった著名人

多数の文化人・芸能人が訪れているがプライベートの為不記載

温泉の解説

◆泉質名

アルカリ性単純温泉(低張性 アルカリ性 高温泉)

◆美肌の湯 4要素

該当数 2
※アルカリ性の泉質と保湿成分であるメタケイ酸を豊富に含むので特別枠「その他」で該当数2
肌の美白効果 肌のなめらか効果 肌の蘇生効果 肌のつるすべ効果 その他
硫黄泉 炭酸水素塩泉 硫酸塩泉 (弱)アルカリ性 メタケイ酸

◆こんな人に最適


刺激が強い温泉が苦手な方、美肌になりたい方、病後のリハビリ中の方、神経痛でお悩みの方

◆温泉レポート


由布院温泉は、源泉湧出量が同じ大分県の別府温泉に続く全国第2位を誇る。その泉質は、ほとんどが単純温泉なのだが、由布院盆地の源泉井戸それぞれに微妙に異なる特徴がある。
「由布のお宿 ほたる」の泉質は「アルカリ性単純温泉」で、水素イオン濃度(pH値)は9.7。この値は由布院温泉の中でも屈指の高さを誇る。人間の皮膚は一般的に弱酸性であるため、アルカリ性の温泉に浸かると皮膚表面が反応し、古くなった角質が溶け出す。そのためツルツルとした肌触りになる。ただ、ここの温泉はpH値が特に高いため、その肌触りはツルツルを通り越して、トロトロと表現した方が正しいだろう。この肌にまとわりつくような、トロトロの湯は入浴すればすぐに実感できる。無色澄明でもあることから、常連客には「化粧水のような温泉」と称されている。
湯上がりには古くなった角質が取れているため、肌がツルツルし、まるで生まれ変わったような感覚を得られる。アルカリ性であることは「美肌の湯」と呼ばれる条件の1つである。
角質が取れるので、肌の新陳代謝も活性化される。入浴によって新しく作り出された皮膚組織は、個人差はあるものの約1ヶ月で表面に出てくるので、実は美肌効果は入浴直後だけでなく、約1ヶ月後にも得られることがわかっている。温泉の美肌効果は入浴直後よりも約1ヶ月後の方がはっきりとわかりやすいと言う人もいるようだ。 ただし、美肌の湯にも落とし穴が潜む場合があるので注意が必要。角質が取れるということは肌表面のバリアが一枚取れることを意味する。すなわち肌が乾燥しやすい状態になっているので、大気が乾燥している冬季や、元々乾燥肌の方は、湯上がり後にクリームを塗ると安心だ。

泉質名に現れていない成分にも注目。メタケイ酸が源泉1kgあたり123.8mg/kgと、規定値(50mg/kg)の2倍以上含まれている。メタケイ酸は天然の保湿成分で、一部の化粧水の原料として使われることがある。保湿作用があるので湯上がりにはしっとり肌に導いてくれる。メタケイ酸が含まれることも「美肌の湯」と呼ばれる条件の1つである。 アルカリ性成分により肌の余分な角質が取れたところに、メタケイ酸という保湿成分が浸透する。この温泉は1回の入浴で2度嬉しい温泉なのである。

単純温泉とは源泉1kg中の溶存物質が1,000mg以下の温泉のこと。溶存物質が少なめである分、低刺激の温泉で「優しい温泉」と言われる。そのためリラックス効果が特に高いとされ、この泉質ならではの適応症も自律神経不安定症、不眠症、うつ状態など、精神面にアプローチするものだ。
単純温泉を解説する場合、それほど単純にいかないのは、温泉通の間では周知の事実だ。溶存物質の量が少なめといっても、市販の入浴剤を家庭で使用している場合は1kgあたりの溶存物質が50〜150mg程度で、すなわち単純温泉の方が何倍も濃いケースもよくあることだ。実際にここの源泉の溶存物質は約300mg/kgなので2倍以上濃いと考えられる。
それでも単純温泉の最大の長所は、低刺激性ゆえの老若男女問わず、ゆっくりと湯浴みができるところだ。単純温泉は刺激が小さいため脳卒中のリハビリなどにも利用されることがあり、そのため「脳卒中の湯」「神経痛の湯」と言われることがある。

ここの源泉温度は51.9℃で源泉かけ流しにするには理想的な湯温だ。源泉かけ流しとは、温泉を湯舟に注ぎ、溢れた分はそのまま捨ててしまうという贅沢な湯使いのこと。常に新鮮な温泉に浸かることができるのは温泉好きにはたまらない。源泉温度が絶妙な値でないと、かけ流しにするには、水道水を加えて温度を下げる、もしくはボイラーによって温度を上げるなど、本来の温泉パワーの一部を損なってしまう可能性がある手間を加える必要がある。さらにこの手間にはコストもかかる。特に温泉にこだわる方はその泉温にも注目だ。
源泉かけ流しの場合(塩素などによる消毒を一切行わない場合)、清潔な状態で湯浴みを楽しみ続けるためには、目安として1人あたり1リットル/分の源泉が必要とされている。 ここは基準値の約2倍で、贅沢かつ衛生的に源泉をかけ流しにできるということである。
さらにここは自家源泉だ。自家源泉のメリットは湧出口から湯舟までの距離が近いこと。源泉が湯舟に注がれるまでに不純物が交じる心配が少なくなるし、何よりも温泉が新鮮な状態で浸かることができる。湧出口から湯舟が遠ければ遠いほど、温泉成分の劣化は進みやすい。自家源泉を保有しているかどうかは、温泉好きにとっては見逃せないポイントだ。
ここでは自家源泉を100%かけ流しで、大浴場と貸切風呂、そして客室露天風呂に注ぎ入れている。上記で述べたようなこだわりの湯使いの名湯に一度浸かってしまえば、そのトロトロ感触に驚いて、ひょっとすると他の由布院の温泉の印象が薄くなってしまうほど、この温泉は罪作りな温泉と言えるかもしれない。

「月眺みの湯(男)」/「 星眺みの湯(女)」

温泉はアルカリ性の湯で、化粧水の如くトロトロの湯で、特に女性に大人気。自家源泉100%かけ流しも嬉しい。時間帯により貸切露天風呂として無料で利用できる(休前日を除く)。
貸切風呂(家族風呂)
「由布の湯」/「鶴見の湯」

緑に囲まれた露天風呂は、開放感抜群。
温泉浴と同時に森林浴を体感でき、季節によって変わる景色が楽しめる。
男女ともに同様な造りで、時間による男女の入れ替えはない。
半露天檜風呂(客室露天風)

103号室と105号室は半露天檜風呂付き客室。檜の浴槽は、大きな開かれた窓により開放感は充分にあり、由布岳を望みながらの湯浴みは格別なもの。
岩露天風呂(客室露天風呂)

2号棟・3号棟の客室露天風呂は、天然の岩を配した湯舟で野趣満点。大人二人での入浴には充分な大きさを確保。 湯舟に浸かりながら由布岳と対面でき、眺望も素晴らしい。

宿レポート

「由布のお宿 ほたる」は、由布院温泉の中心街から少し離れた場所に佇む温泉旅館。 由布岳を一望できるロケーションも魅力です。
自家源泉の化粧水のような温泉は、源泉かけ流しの男女別露天風呂はもちろん、無料で利用できる貸切風呂で体感できます。
客室は、屋根付きの回廊が結ぶ離れ形式になっており、岩造りの露天風呂付き客室や、半露天の檜風呂付き和洋室のほか、眺望のいい和室二間続きのタイプ、バリアフリー対応の洋室と、様々なタイプがラインナップ。
非日常感を高めてくれる宿の雰囲気や、ベテラン料理長の作るこだわりの豪華な夕食がありながら、良心的な料金設定で、リピーター客が多い人気の宿となっています。
一度泊まれば「誰でも気兼ねなく来て、この温泉の良さ、由布院の良さを知ってほしい」という、オーナーの願いが強く反映されているのが分かります。
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宿データ

創業 平成15年
チェックイン 15:00
チェックアウト 10:00
宿の立地環境 由布岳の眺望と田園風景が一望できる離れの宿
部屋数 全12室
和9室(岩露天風呂、トイレ付き7室/バストイレ付き2室)
和洋2室(檜露天風呂、トイレ付き2室)
洋1室(バリアフリー対応トイレ付き1室)
収容人数 35名
駐車場 20台
施設 食事処・売店・エステルーム
インターネット 母屋や客室など、館内は無線LAN対応
バリアフリー 対応(バリアフリー対応洋室1室)
シャワー付きトイレ 全室完備

交通アクセス

電車 JR博多駅より特急・久大本線で約2時間→JR由布院駅よりタクシーで7分
JR大分駅より特急・久大本線で約50分→同上
福岡空港より高速バスで約1時間35分→道の駅ゆふいんよりタクシーで3分
大分空港より高速バスで約55分→JR由布院駅前よりタクシーで7分
※宿泊客は送迎あり(JR由布院駅と湯布院ICへの送迎あり(お迎えは15:00〜18:00、お送りは随時)
クルマ 湯布院IC→ 一つ目の信号を右折、2分
大分県/由布院温泉/由布のお宿 ほたる
〒879-5114 大分県由布市湯布院町川北1791-1 TEL:0977-84-5151
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データ作成日 2019/12/06

貸切温泉どっとこむ

企画編集 温泉コム株式会社 〒192-0063 東京都八王子市元横山町2-5-2 リビングステージ元横山301

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