泉質名
ナトリウム-塩化物冷鉱泉
Sodium – Chloride cold mineral springs
(等張性 弱アルカリ性 冷鉱泉)
秘湯の一軒宿に湧き出る、
濃厚なのに優しい美肌の湯
温泉は、雨や雪などが地中に浸み込んだ水、または、地中に閉じ込められた太古の海水などが、マグマの熱や地球内部の熱によって温められ、地下の鉱物成分を溶かし込みながら、数年から数万年をかけて地表に湧き出たものと考えられています。
温泉の成分

※%は各イオンのmval%を簡略表示しています。
塩分コーティングで保湿効果を促す
塩分による殺菌効果「傷の湯」
保温効果で血行促進
保温効果が自律神経のバランス調整に貢献
なめらか肌に誘導「美肌の湯」
湯上がり後に爽快感
角質を軟化させる美肌成分/血行促進温泉基準値(340mg/kg)の約 4.8倍
陽イオンであるナトリウムイオン(2957mg/kg)と、陰イオンである炭酸水素イオン(1191mg/kg)が結合した成分で、340mg/kg 以上含有すると温泉の資格成分となります。 一般に重曹と呼ばれる成分で、皮脂を乳化(油が細かく分散して水と混ざること)させて洗い流しやすくします。これにより、古い角質をやわらかくし、つるつる・なめらかな肌へ整えます。“美肌の湯”を特徴づける成分です。
※メタけい酸 50 mg/kg と
メタほう酸 5 mg/kg のバーは、
それぞれ温泉の資格条件を表現しており、
その本数で「温泉基準値の××倍以上」や、「温泉基準値の約××倍」と解説しております。
■天然の保湿成分
■温泉基準値(50 mg/kg)のまであと8 mg/kg
メタほう酸 22.7 mg/kg■肌を清潔に保つ清浄作用
■温泉基準値(5 mg/kg)の4.5倍
+
+
溶存物質 合計
(ガス性のものをのぞく)
8,739 mg/kg
市販の入浴剤の約58~87倍の有効成分!
水素イオン濃度
pH 7.9
弱アルカリ性
ツルツルのお肌に!
泉温
15.0 ℃
■循環装置により適温にしている
湯の色・湯の香り
無色澄明
無臭
温泉利用量
48 L/分
(自家源泉/動力揚湯)
1人あたりの温泉利用量 (湧出量/最大収容人数)
→ 48 L÷60 人 =0.8 L/ 分
※源泉かけ流しに必要な温泉量は、
入湯客1人あたり1L/分以上が
目安とされています
温泉の利用状況
| 加水 | 加温 | 消毒 | 循環 | 入浴剤 |
|---|---|---|---|---|
| していない | している | している | している | 入れていない |
※源泉温度が低いため加温している
※温度管理と温泉資源保護の為、循環している
※1日1回だけチェックアウト後に塩素剤(固形)を投与している
山の湯「深湯」の露天風呂
その名の通り水深が最深部で130cmで、かなり深い。浴槽の底には石が敷き詰められている。立って入浴することになるので温泉と同時に足つぼマッサージ効果もあるのだ。
感触メーター

こんな人に最適
美肌効果を試したい方
乾燥肌の方
切り傷が気になる方
ストレスを感じている方
冷え性の方
入浴後の爽快感を味わいたい方
泉質別適応症
(浴用)
きりきず
末梢循環障害
冷え性
うつ状態
皮膚乾燥症
浴用の一般的適応症
筋肉若しくは関節の慢性的な痛み又はこわばり (関節リウマチ、変形性関節症、腰痛症、神経痛、五十肩、 打撲、捻挫などの慢性期)、運動麻痺における筋肉のこわばり、 冷え性、末梢循環障害、胃腸機能の低下 (胃がもたれる、腸にガスがたまるなど)、 軽症高血圧、耐糖能異常(糖尿病)、 軽い高コレステロール血症、 軽い喘息又は肺気腫、痔の痛み、 自律神経不安定症、ストレスによる諸症状 (睡眠障害、うつ状態など)、 病後回復期、疲労回復、健康増進
浴用の一般的禁忌症
病気の活動期(特に熱のあるとき)、活動性の結核、進行した悪性腫瘍又は高度の貧血など身体衰弱の著しい
場合、少し動くと息苦しくなるような重い心臓又は肺の病気、むくみのあるような重い腎臓の病気、消化管
出血、目に見える出血があるとき、慢性の病気の急性増悪期
※飲用の一般的適応症、一般的禁忌症はありません。
温泉力チャート
→循環ろ過式


■循環ろ過式システム・・・敷地内にある自家源泉の貯水槽(タンク)から各浴槽へ注がれた温泉をポンプで吸い上げ、集毛器(ヘアキャッチャー)→ろ過フィルター→消毒・殺菌→適温に温度調節後、再び各浴槽へ戻すシステム。新しい源泉を補給しながら、浴槽内の湯から汚れやゴミを除去することで、衛生的な状態に保っています。
山の湯「深湯」の内風呂
落ち着いた雰囲気が漂う「深湯」の内風呂。露天風呂の立ち湯の方で疲れたら、内風呂でゆっくりするのが良いだろう。枠は木製で、浴槽内は石製。
温泉のキーワード
泉質名が
「ナトリウム-塩化物冷鉱泉」なのに、
炭酸水素イオンが1000mg/kg超!
↓
1000mg/kg以上は、
それだけで温泉(療養泉)なのに、
表記ルール(20%以上の成分名のみ記載)
の存在のため、
正式な泉質名の中に、
もうひとつの泉質が隠れていた!
↓
「熱の湯」「傷の湯」(塩化物冷鉱泉)なのに、
「美肌の湯」(炭酸水素塩冷鉱泉)だった!

つまり、この泉質は、「ナトリウムイオン×塩化物イオン」のコンビ(塩化物冷鉱泉)と、「ナトリウムイオン×炭酸水素イオン」のコンビ(炭酸水素塩冷鉱泉)で構成された、「熱の湯」「傷の湯」「美肌の湯」のトリプル泉質と言えます。
日本では、泉温25℃未満の場合は、温泉ではなく、冷鉱泉と呼んでいます。
ちなみに温泉も鉱泉という大きな範疇のなかの名称です。
今回の場合、この泉質をヒトで例えると・・・
陽イオンのナトリウムイオンという八方美人の女性を、塩化物衛門と炭酸水素塩之介という名の2人の男性が取り合う…と言ったら分かりやすいでしょうか?
または、映画に例えると、主演がナトリウム-塩化物冷鉱泉。助演がナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉・・・というところではないでしょうか。

温泉は陽イオンと陰イオンが対になって存在するので、コンビで性格が決まると考えた方が、温泉分析書を初めて見る人は、ずっとイメージしやすいと思います。
正式な泉質名「ナトリウム-塩化物冷鉱泉」(pH7.9の弱アルカリ性/泉温15℃)の泉質別適応症(浴用)は、塩化物泉でみると、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症の5つとなっています。
もうひとつの隠れた泉質「ナトリウム-炭酸水素塩冷鉱泉」の泉質別適応症(浴用)には、炭酸水素塩泉でみると、塩化物泉のきりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症は塩化物泉と共通ですが、炭酸水素塩泉にうつ状態は入っていません。
温泉医学的な知見に基づき、以下のような理由から除外されたと考えらます。
まず「うつ状態」の改善に最も重要とされるのは、高ぶった神経を鎮め、心身をリラックスさせる副交感神経の優位化と考えます。
塩化物泉は、塩化物イオンによる強力な保温作用により、副交感神経を優位にし、リラックス方向に誘導します。
逆に炭酸水素塩泉は、湯上がり時に炭酸水素イオンが肌表面の皮脂を洗い流し、肌表面の熱が放散しやすくなり、爽快感につながります。この作用から炭酸水素塩泉は「清涼の湯(冷えの湯)」と呼ばれています。
それはどちらかと言えば、意識をシャキッとさせる方向、つまり交感神経を優位にする方向に誘導させるから、うつ状態が除外されたかもしれません。
しかし、前述の「清涼の湯(冷えの湯)」と呼ばれる炭酸水素塩泉の泉質別適応症に、末梢循環障害と冷え性があるのは、おかしいという指摘もあります。
それは、炭酸水素塩泉には、(塩化物泉ほどではありませんが)血行促進作用があるからと推測します。
そのメカニズムは、塩分パックで汗腺を塞ぎポカポカ状態を持続させる塩化物泉とは違い、炭酸水素塩泉は、炭酸水素イオンが皮膚に作用して末梢血流を促進し、手足の先まで血液が巡りやすくなることで、末梢循環障害や冷え性の改善に役立つからだと思われます。
山の湯「石湯」の露天風呂
「嵐渓荘」には「深湯」と「石湯」の2つの貸切露天風呂がある。石湯はその名の通り石を積み上げた湯船の露天風呂で、緑の木々に囲まれた野趣溢れる造りとなっている。
温泉の分類
️温泉は、泉質名の他に、
浸透圧、水素イオン濃度(pH値)、泉温の
3項目で分類をしています。
浸透圧
(等張性 弱アルカリ性 冷鉱泉)
温泉の分類における「浸透圧」とは、温泉水に溶けている成分(主に塩類)の濃さを、ヒトの体液(血液や細胞液)の濃さと比べて、低張性・等張性・高張性に区分する考え方です。 濃度差によって、温泉水と体液の間でどれだけ水分が移動しやすいかの目安になります。
溶存物質 合計
8,739 mg/kg
等張性に分類
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等張性 溶存物質総量 8,000 mg/kg以上 10,000 mg/kg未満 👤 体液の濃度 ≒ ♨ 温泉の濃度 水分・・・カラダへの出入りがほとんどない 温泉成分・・・カラダへの吸収は少なく、穏やかに作用する 人間の体液と同じ浸透圧の事。8.8gの食塩を1ℓの水に溶かした食塩水に相当します。体液と濃度が近いため、浸透圧による水分や成分の移動が少なく、体への負担(刺激)が最も少ないとされています。 |
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高張性 溶存物質総量 10,000 mg/kg以上 👤 体液の濃度 < ♨ 温泉の濃度 水分・・・カラダから抜けていきやすい(体外に移動しやすい) 温泉成分・・・カラダに吸収されやすい(体内へ移動しやすい) 人間の体液(等張性)より浸透圧が高いので、カラダの水分が体外に出やすくなり、逆に温泉成分が体内に吸収されやすくなり、高い薬理効果が期待できますが、その分「湯あたり」もしやすく、体力を使います。一般的に「濃い温泉」と言えます。ニッポンの温泉では、高張性の温泉に限り、温泉(25℃以上)より鉱泉(25℃未満)の割合が比較的多いと言われています。 |
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水素イオン濃度
(等張性 弱アルカリ性 冷鉱泉)
温泉分析書の「湧出地における調査および試験成績」欄には、「pH値」の記載があります。 化学的には、pH7.0を中性とし、これより低いものを酸性、高いものをアルカリ性。 「鉱泉分析法指針」では、鉱泉の液性を湧出時のpH値により下記表のように分類しています。
pH 7.9
弱アルカリ性に分類

泉温
(等張性 弱アルカリ性 冷鉱泉)
15.0℃
冷鉱泉に分類

「温泉法」で定める物質が規定値以上に含有し、泉温が25℃以上ある場合は「温泉」。25℃未満の場合は 「冷鉱泉」と表記します。なお、上記のように「温泉」は「泉温」により高温泉・温泉・低温泉と分類されます。
男女別大浴場「真木の湯」
男女別大浴場に内湯と露天風呂、それぞれ1つずつ設けられている。析出物から「嵐渓荘」の源泉の効果の高さが伺える。ちなみに真木(まぎ)とはこの地域で一番上手の地という意味を持つ。
まとめ
「嵐渓荘」の温泉は、(ガス性のものを除く)溶存物質総量8739mg/kgを誇る、国内では珍しい等張性で高濃度のナトリウム-塩化物冷鉱泉。塩分が肌をコーティングして熱を逃がしにくくするため、「熱の湯」「傷の湯」として保温・保湿・殺菌作用に優れ、冷え性や皮膚乾燥症などの改善に役立つ。
また、pH7.9の弱アルカリ性に加え、泉質名には表れない炭酸水素イオンを1191mg/kgも含み、「美肌の湯」の代名詞である炭酸水素塩泉のクレンジング作用となめらかな肌触りを実現。濃厚なのに優しい、全国でも希少な“トリプル泉質”である。
宿データ
| 創業 | 1927年 (昭和2年) |
|---|---|
| チェックイン | 16:00 |
| チェックアウト | 10:00 |
| 宿の立地環境 | 渓流「守門川(すもんがわ)」のほとりにある山間の一軒宿 |
| 部屋数 | 全16室 |
| 収容人数 | 60名 |
| 駐車場 | 50台 |
| 施設 | 売店、卓球台、水車付き庭園 |
| インターネット | Wi-Fi利用可 |
| バリアフリー | 一部対応 |
| シャワー付きトイレ | 完備 |
この宿のキーワード
| 効能豊かな塩分を含む冷鉱泉 |
| 小川、水車の山里の風景を堪能 |
| 日本の田舎の良さを感じる里山料理 |
| 自然と一体感を味わえる露天風呂 |
| 四季折々の楽しみ方が見つけられる秘湯の宿 |
温泉レポート
| 「嵐渓荘」の泉質名は、ナトリウム-塩化物冷鉱泉。陽イオンのナトリウムイオンと陰イオンの塩化物イオンが主成分で、いわゆる「熱の湯」と称される泉質だが、それは温泉に含まれる塩分が肌に付着し、・・・続きを読む→ |
交通アクセス
| 電車 | 最寄り駅は燕三条駅(東京駅から新幹線で約2時間)、または東三条駅(燕三条駅からJR弥彦線で約7分) |
|---|---|
| クルマ | 北陸自動車道三条燕ICより一般道にて23.4km |
| 送迎 | 燕三条駅、東三条駅まで送迎あり(要予約) |
| 住所 | 新潟県/越後長野温泉/越後長野温泉 嵐渓荘 〒955-0132 新潟県三条市長野1450 TEL:0256-47-2211 |


